バリィンディア ジャパン公演「巡り合うラーマーヤナの世界」
2022年8月28日(那覇文化芸術劇場なはーと)から始まった、私たちの「ラーマーヤナ」物語が、だんだんと世界を広げています。今回は、琉球古典芸能の実力者お二人に参加していただき、沖縄でしか生まれないような舞台が出来上がりました。
実は、てだこ小ホール300名の客席を埋めつくせるとは思わずに、出来るだけ多くのお客様に観ていただきたいという思いでしたが、ご予約をお断りさせていただく程に、皆様に興味を持っていただけたことに大変驚き、そしてとても嬉しく思っています。
そして、お客様からも大変嬉しいお言葉をたくさんいただいて、終演後の出演者一同の笑顔や「必ずまた演ろう」の希望が溢れていたことにも、私は本当にびっくりしていました。こんな風になるとは、こんな思いになるとは、予想していなかったんです。感動の後から押し寄せる感謝が、なかなか止まらないんです。止まらないまま、このまま感動と感謝をずっと心に、また身につけておきたいと思います。
「ラーマーヤナ」という、桃太郎や西遊記の原作とも言われる、インドの一大叙事詩は、人間の生き方、在り方を教える、インドのみならず東南アジアで広く親しまれている哲学的な物語です。この壮大な物語を、場面ごとに踊りと音楽で表現していくことは、とても面白く、とても大変でした。ひとりひとりの意見を合わせながら、それぞれの個性を活かしながら、時にぶつかり合うこともあった私たちの想像力が、当日に向けて一つになっていったのは、細かいところまで目を向けていくことが出来たのは、お互いへの信頼、尊重の思いがあったからだと思います。出演者のみならず、舞台監督、演出協力、音響、照明など、また私たちが困っている所に自ら手を差し伸べてくださった方々のお陰様です。
そうした優しさや努力で出来上がった舞台の上で、私は歌わせていただきました。実は、当初は、日本語の歌詞は使わずに創り上げようと話し合っていました。しかし、お客様が分かりやすいようにと工夫していくと、いつの間にか、ヒンディー語、インドネシア語、日本語、うちなーぐち(沖縄の言葉)を歌い語ることになっていきました。それを面白がって下さったお客様もいて、すごく嬉しかったです。仲間たちから多くを学ばせていただいて、私は歌い声の安定性や表現力など、これからも身につけていきたいことを見付けることが出来ました。
応援して下さった皆様、本当にありがとうございました!
「巡り合うラーマーヤナの世界」は、新しい文化や芸術、人々や心に巡り合いながら、世界を広げて参ります。日本各地、また海外でも舞台を経験して参りたいと思っています。これまで巡り合ってくださった皆々様、これから巡り合う皆々様、ぜひ私たちの仲間でいてください♡